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散り行く華は潔く、 少女の祈りと共に散れ。 嗚呼、今宵も。彼女は君に眠りつく。
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(ユメイルートが元です)

ノゾミがユメイに喰われます。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


サクヤが釜戸でご飯をつくると言うので、桂は薪を探しに行った。

「ふう、疲れた~」


すっかり夕方だ。
早く帰らなければ。


すると・・、夕闇の中に光る存在がある。葛だった。
しかし何かがおかしい。
そして、変な鏡を持っている。


(あれは資料館から盗まれた・・。なんで葛ちゃんが・・。)


チリン。


森に鈴の音が響く。
あの忌まわしき音だ。


ノゾミ「ふふ、少し早いけれど。ご機嫌よう。」

ミカゲ「やはり、夕暮れはまだ動き辛いですわ・・、お姉さま。」


ああ、なんて事だ。
ユメイさんが居ない私は、もはや虫けらみたいに殺されるしか無い。


ノゾミ「死になさい。呪われた娘。・・・絡み付いた糸が貴女が死ぬ事によりほどける。
この鏡の事を貴女は覚えている筈。」


ミカゲ「貴女と敵対するのは残念です。
私たちに自由をくれたのですから。
さようなら、羽藤の娘。」


桂は頭が真っ白だった。


ノゾミ「この鏡を倉から出したのは、誰だったかしら。恨むなら過去の自分を恨みなさいな。」


すると夕闇の中に光る存在がある。
銀に輝く刀と、闇を貫く青い光り。


烏月「させん!」 


烏月は駆け、桂の前に立った。


ノゾミ「ちっ。 毎度邪魔するわね。」


烏月「その葛殿が持つ鏡が寄り代か。
悪いが貴様らには消えてもらう、
貴様らは少し話し過ぎたようだな。」


ノゾミとミカゲは、しまったという顔をした。


ミカゲ「お姉さま、ここは奥の手です。」
ノゾミ「鏡を守るのよミカゲ!」

ミカゲ「はい。ではお姉さま、お気をつけて。」


ミカゲは鏡を持つと、夕闇の中に消えた。ノゾミは置いてきぼりだ。

ノゾミ「ちょっとミカゲ。待ちなさ・・・・」


烏月「悪いが眠ってもらう。
・・千羽外流秘技、瞑霊斬。」

烏月は静かに囁き、一閃。
ノゾミは倒れた。





捕まったノゾミ。

ノゾミ(うう、ここは・・。やつらの家か。ミカゲめ、私を置いて逃げるなんて、帰ったらお仕置きよ。)


ノゾミは体に違和感を覚えた。
良く見ると、体は身動き出来ないように、真っ赤な縄で縛られていた。


ノゾミ「なっ、何よこれ。」


烏月「千羽党に伝わる、鬼用の縄だ。
特殊な念により、鬼を縛る事が出来る。」

ノゾミ「あんたが縛ったの?」


烏月「ああ。
兄から、縄の使い方は全て教わった。
(勿論変な意味じゃない)」


ノゾミ(へ、変態。 兄妹で縄遊びなんて・・・私とミカゲですらやらないわ。)


サクヤ「まあ捕虜への尋問は、晩飯食ってからにしよう。
烏月も疲れたろ。」


烏月「ああ、こいつはもう逃げられない。」

2人は出て行く。
襖は閉められて、月明かりのみが部屋を照らす。


ノゾミ(うう、ミカゲ早く助けに来てよ。)

ノゾミは暗がりなど怖くない。
人間と違い、目が闇でも効くからだ。
しかし心細かった。


すると、暗闇の中で何か殺気を感じる。

ノゾミ(誰か居る?)


それは蝶と共に、現れた。
ユメイだった。


ユメイは縛られたノゾミをガン見している。


ノゾミ「何よあんた。私の惨めな姿を見に来た訳?」


ユメイは黙ったままだ。
だが、息がやや荒い。
そして、美しい目から何か異様な感じが出ている。


ノゾミ「何よ。・・怖いわ・・。」


ユメイ「ノゾミちゃん・・・。
和服で、真っ赤なロープで縛られて、生足をさらけ出すなんて。
これは不可抗力ね。」


ユメイはノゾミの服の中に手を入れる。
浴衣はどこからでも手が入るから便利だ。

ノゾミ「ぎゃあっ! あんた何を考えてるの?」


ユメイ「だって。桂ちゃんのロリ姿を思い出してしまったのよ!
貧乳ロリ体型をもう一度抱き締めたいの!」

ノゾミ「ぎゃああ! 誰か助けて~!」


ユメイ「まあ、ノゾミちゃん。下を履いてないのね。
・・・これはもう貴女に責任があるわ。」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
桂「サクヤさん。今ノゾミちゃんの悲鳴が・・。」

サクヤ「ほっときな。あれは尋問なんだ。これでノゾミは桂を諦めるだろ。」


烏月(ユメイさん・・。貴女は・・・)



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プロフィール
21歳。 実家のカレー屋に勤務。 最終学歴は北嵯峨高等学校。 つまり高卒さ。(^o^)ゝ ぱっとしない平和な人生を歩む。 人生は難解だからこそ、神に預けよう(謎の台詞)       ☆家族 父・母・妹・犬で4人家族犬付き。       ☆性格  やや短気。感情的に成りがち。  せっかち。 ↑直すように努力したい・・、orz
HN:
紅月乃夜
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非公開
自己紹介:
☆独り言 人間は自分の内面に向かい、 性格を直すために生きているのか。 ならば私にやれる事はひとつ。 毎日を真面目に生きる事だ。
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